2017年9月7日木曜日

世界陸上 ロンドン滞在記(その1・スタジアム観戦編)

2017年8月4日〜8月16日 
ロンドンーアムステルダムーベルリン


海外ツアー

この夏は、大会の日本事務局で、アンバサダーを務めている100マイル・ベルリン(ベルリンの壁一周マラソン)に参加するためドイツ行きが事前に決まっていたので、せっかくなら、この日程に合わせて、ロンドン世界陸上のマラソンもついでに観戦してしまおうと思い、例年より5日ほど長い欧州の旅を計画してしまいました。

8月4日(金)羽田空港

結局、ベルリンの壁一周マラソンの事前準備の方が精一杯で、ロンドンの下調べをほとんどできずに、出発当日を迎えました。

空港に到着して、海外Wi-fiレンタル(英国・ドイツ・オランダ使用するため欧州周遊wi-fiは通常よりも大きなサイズで重かったです。)を受け取り、夏休みで比較的混雑していた保安検査場を抜けて、搭乗口に向かいました。


久喜市の川内優輝選手の応援ツアーと偶然一緒の便で、挨拶をして、大会当日、ご一緒させていただくことにしました。

羽田空港からロンドン・ヒースロー空港までの12時間半、大きな遅れもなく、大きな揺れもなく、無事到着しました。


やはり、日本とは異なり、かなり涼しく感じます。



ヒースロー空港から市内までは、チューブと呼ばれる地下鉄に乗ります。

ロンドンへは4日間滞在するので、事前に調べて、オイスターカード(日本のSuicaのようなもの)を、クレジットカードで苦労しながら購入しました。

このカードは、現金で切符を購入するより、半額近い割引があり、さらに1日の上限を超えるとそれ以上はひかれない(一日乗車券のような扱い)ので、旅行者にとっては便利です。

ヨーロッパは、市内の交通は一律料金などシンプルな料金体系が多い印象でしたが、
ロンドンはZoneごと、ピーク時、オフピーク時、現金・オイスターカードで料金が異なりとても複雑です。

その上、オイスターカードも、改札の入場前にチャージをしておかないと、料金不足で精算はできず罰金となってしまうので、とても注意する必要があります。


空港から市内中心部までは約50分、のどかな風景から徐々にロンドンらしい建物が増え、途中から地下に潜って、キングス・クロス駅に到着しました。



ロンドンは、飛行機の乗り換え以外では初で、駅舎を見て、ロンドンに来たと改めて実感しました。



キングス・クロス(セントパンクラス)駅は、ユーロスターや世界陸上の会場のオリンピックスタジアム行きの電車が走っているので、この付近のホテルを宿泊予約しました。


しかし、ロンドンは物価が高く、唯一、ロンドンで安いと感じたのは、レンタサイクル(1日2ポンド 約300円)ぐらいでした。

ホテル代も1泊2万円台ばかりで、日本の2.5倍から3倍は高く、なかなか泊まれそうなホテルがありませんでした。

ようやく見つけたホテルは、朝食付き1泊1万5000円、4泊で6万円でした。民泊のAir bnbが流行するのが分かります。

18時過ぎ
駅から5分ほどで、ホテルに到着。アパートのような作りで、2階(日本で言うと3階)まで、エレベーターはなく階段でした。


スーツケースを持っての移動は大変でしたが、とりあえず、部屋に入って落ち着けました。

しかし、また、問題が発生。英国のコンセントは、BFタイプで、ドイツなど欧州のCタイプと異なることは知っていたのですが、BFとCは兼用できるとプラグにも書いてあったのですが、どうやら、それは最新のコンセントのみで、ホテルのコンセントは旧式で電源を使うことができませんでした。

慌てて、近所のお店で、BFタイプのプラグを探して、購入してきました。


ようやく落ち着き、夜7時からは、ホテルの部屋で、世界陸上の男子100m予選などテレビで観戦しました。

(食事は、レストランに行く元気がなく、日本から持参したカップ麺でした。)


英国でもボルト選手にかなりフューチャーした放送でした。



イギリスBBCは、CMがないので見やすかったです。


解説は、女子マラソン世界記録保持者のラドクリフさんでした。

長旅の疲れで、男子1万m決勝の途中で、寝落ちしていました。


2017年8月5日(土)
ロンドン2日目

朝食付きのホテルなので、道路を隔てた別の建物の朝食会場へ。
入口が分からず苦労しました。フロントの方が話す英語が中々理解できていませんでした。
(ドイツなど非英語圏の方が話す英語は分かりやすいのですが、イギリス人が話す英語はスピードも早く独特で、理解するのに苦労しました。)


ホテルの朝食は、メインは写真の感じで、4日間同じ。

その他、フルーツやコーンフレーク、ヨーグルトなどは、バイキング形式で食べる感じでした。

物価高なので、なるべく朝は、しっかり食べました。


この日の午前中は、オリンピックスタジアムでの世界陸上観戦をしました。

午前9時過ぎ、最寄りのセントパンクラス駅から、サウスイースタン鉄道になり、会場のストラトフォード国際駅までノンストップで7分。
観戦者で満員でしたが、あっという間に到着しました。


会場までは、ショッピングセンターを通り抜けて、10分ほどで歩いて到着しました。




しかし、観戦チケットは、当日販売していなかったので、
数日前に、正規の転売サイトのviagogoで購入しました。
(果たして、本当に大丈夫か不安でしたが)

陸上競技場近くのホテルの会議室に引き取り場所があり、本人確認の上、無事、チケットを入手することができました。

(午前中のセッションということもあり、料金は定価とほとんど変わりませんでした。)



午前10時前、入場ゲートは混雑していました。
15分ほど並んで、ゲートでは金属探知機と手荷物検査が行われました。


無事、通過して、スタンド内へ入りました。


外観は、とてもシンプルで、あまり無駄のない感じでした。


午前10時から競技は開始していて、スタンドは予選のみの午前の部ですが、満席の近い状態でかなり賑わっていました。


イングランド サッカーではフーリガンの印象もあって怖いイメージがありましたが、この日の観戦者は、老若男女様々で、特に家族で観戦する人が目立っていました。


当然、地元のイギリス選手が出場すると会場の熱気・歓声はすごかったですが、全ての参加選手に温かい声援がありました。

女子七種競技の100mハードル、走高跳
女子100m、男子400m、男子800m、女子三段跳、女子ハンマー投げなどを観戦しましたが、

女子ハンマー投げは、予選から日本記録を大きく上回る70m超えの記録が出て、日本では見られない迫力ある投げを見ることができました。


七種競技も、100mハードルは12秒台、走高跳は1m96と単独種目の日本記録以上の記録が出ていました。


午前中、唯一登場した日本選手 男子400m予選 北川選手は惜しくも予選落ちでした。



第1コーナー付近のスタンド上部を見ると、特設スタジオがありました。
地元英国のBBCの横に、TBSのスタジオがありました。この大会の公式パートナーになっているので大きさも英国に次いで2番目。
遠くからでも目立っていました。





ハードルの撤去作業は、日本と異なり、(スピード感はありませんが)整列してきっちりタイミングを合わせて行なっていました。




大会マスコットのヒーロー・ザ・ヘッジホッグ(Hero the Hedgehog)は、会場の至る所で登場して、選手や観客を盛り上げていました。





ロンドンの天気らしく、途中、雨、雷も鳴りましたが、スタンドは屋根があるので、問題なく観戦できました。 

日本と違って、観戦後のスタンドは、ゴミが多い印象でしたが、日本で、これだけ陸上競技に観客は集まらないので、見習うべきところがたくさんありました。



観戦後、帰りは、行きと違って、ストラットフォードの駅に向かいました。


テロ事件があったので、かなり厳しい警備をすると思っていたのですが、比較的ゆるく、観客を迅速に誘導することにも重きが置かれていて、予想よりはストレスなくスムーズに移動できました。



ロンドンの中心部に戻り、スポーツ用品店やテムズ川近くを散策しました。






そして、翌日の男女マラソンのスタート・フィニッシュ地点であるタワーブリッジまで歩きました。



観光客で橋の上は混雑していました。



そして、橋の側では、ビーチラグビーが行われていました。



そうしているうちに、タワーブリッジの橋が開いていました。



キングス・クロス駅に戻り、ホテルの近くのマクドナルドで食事
セットで750円ぐらい。ロンドンの食事にしては安いものの、日本と比べると割高です。



店内で、ホームレスの人と店員の人と口論をしていて、修羅場となっていましたが、しばらくして静かになりました。

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夕食は、駅の中の飲食店で探しました。


最近は、どこの国にいってもお寿司が人気で、Sushi Box が、欧州の大きな駅では売られていることが多いですが、ロンドンもそうでした。

Yo Sushi という回転寿司屋さんのテイクアウトメニューで豆腐カツカレーとアボガド巻きを購入して、ホテルの部屋で食べました。


豆腐カツは初体験でしたが、厚揚げに近い味で、まずまずでした。

夜は、世界陸上の男子100mをテレビ観戦でした。

(最後まで、チケットを購入すべきか悩みましたが、高騰していて5万円以上の価格、ロンドンのホテル代が予定よりかかってしまっていたので、断念しました。)

BBCの放送局もボルト選手に注目していました。


実況では、サニブラウン選手の名前は何度かアナウンスされて、英国での注目度が上がっていることがうかがえました。

午前中は、温かい声援でしたが、優勝したガトリン選手には、大きなブーイングでびっくりしましたが、逆に英国人のスポーツへの関心度の高さ(スポーツ好き)も感じました。

そして、翌日は、男女マラソンなので、早めに就寝しました。

その2へ続く

海外ツアー

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間11分53秒 ティギスト・アセファ (エチオピア) 2023年9月 ベルリンマラソン (3分08秒/km)

◆女子日本記録 2時間19分12秒 野口 みずき 2005年9月 ベルリンマラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間09分14秒 風見 尚 (日本)  2018年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分42秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分31秒 ジェイコブ・キプリモ(ウガンダ) 2021年11月(ポルトガル・リスボン)(2分43秒6/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)