2012年11月30日金曜日

2012つくばマラソン (その2:レース編)

つづきです。



2012年11月25日(日)
会場に到着して、スタート地点が変わって、方向も7年前とは、逆になっているのに気付きました。



つくばマラソンといえば、最初大学構内を一周して、つくば市内を周回して、再び大学に戻ってくるコースが体に染みついているので、何となく違和感がありました。



スタート整列も、昔は自由で、前方の「ゴール3時間以内」の看板に、千人以上が並んでいて、そんな馬鹿なという感じでしたが、今回は事前申告で、きっちりとブロックが決まっていました。

幸い、陸連登録で、フルマラソン3時間30分以内の記録はなかったですが、ハーフマラソン1時間40分以内の記録があり、前方のAブロックからスタートできました。



といっても、前に行きすぎると迷惑がかかるので、後ろ目に位置して、スタートを待ちました。

午前9時30分、自身10回目のつくばマラソンがスタートしました。

今年は、大会までの調整は順調で、今月、ハーフマラソンも2年ぶりに自己ベストを更新しており、
そして、フラットなコース、晴れ、微風、気温も寒すぎず、暑すぎずで、絶好のコンディションで、

目標は、2年前の奈良マラソンの3時間43分の自己ベストを更新するのは当然で、
最低でも3時間40分切り、
できれば、サブ3.5を視野にできる3時間35分あたりを
目指したいと考えていました。


構内の銀杏並木、7年ぶりに来ると、前より木が成長して高くなっている。 気がします。
多少混雑してましたが、1キロ以降は順調に走ることができ、自分の感覚より、速いペースで走れており、
「前半は、ペースを上げないように我慢する。」
「後半は、ペースを下げないように我慢する。」

このことに気をつけて、1キロ5分を切らないことに注意して走ることにしました。



7年前とコースが変わって、勝手が違う感じで、5キロを通過、25分23秒、予定どおりで、あとはこのペースで最後までいくことを意識して、ペースアップの誘惑に惑わされないようにしました。

大学構内を出て、7年前の終盤のコースを逆走する形、今まで逆方向でしか走っていなかったので、とても新鮮な道に感じました。

このコース、唯一の大きなアップダウンである高架橋を上って、下り、そして学園東大通りに入って、7年前と同じコースになって、ちょっと落ち着きました。





10キロ通過、この5キロも25分34秒、順調です。そういえば、距離表示も、昔は5キロごとでしたが、今は、1キロごと、ランナー向けの応援メッセージつきになって少し感動しました。

ここからは、応援も少なくなり、ランナー間の会話もほとんどなく、足音だけが聞こえる感じになっていました。(今までは、もっと遅い位置で走っていたこともありますが)

それに、都心の大規模大会では目立つ仮装ランナーも、この大会は少なめです。
走りやすい時期で走りやすいコース、ほとんどの人が、記録狙いで本気モードになっています。



15キロ通過、25分40秒、ここも我慢できました。
7年前は、周回コースで、先頭ランナーを見ることができないのですが、折り返しのコースに変わり、このあたりから、先頭ランナーとすれ違っていきます。



知人とも、すれ違ったり、追い越されたり、追い抜いたり、17年前は孤独の戦いでしたが、今回は多くのラン仲間と一緒に走っています。

20キロ通過、25分24秒、折り返し地点が近づいて、気持ちペースが上がってきました。

そして、つくばでは、初めての折り返し、今までは直進していた道、車優先で、運が悪いとランナーが足止めさせられることも、昔はそれも、他の大会でもよくありましたが、今では、そのようなことがなくなり、マラソン環境が良くなったことを実感しながら、方向転換して、後半が始まりました。




中間点は、1時間47分27秒、過去最速タイムで通過、何とかイーブンペースで3時間35分台でゴールしたい。その可能性も出てきました。

折り返すと、気持ちも一新して、ペースも、幾分上がってきているのを感じました。抑制したいと気持ちと、ペースを上げたい気持ちが格闘して、ペースを上げるほうが少し優勢になってきました。

25キロは、25分20秒で通過、わずかですがペースが上がっていました。残り17キロ、ここからはペースを落とさないように我慢することが大事で、意識しながら、ペースを上げていきます。

しかし、1キロごとのタイムが、自分で思っているほどよくなく、むしろ落ちてきています。まずいなと思いつつ、名物のお汁粉エイドでリフレッシュしようとしたのですが、うまく飲めず、ウェアにこぼしてしまう失態、手もべたべたになってしまいました。



そんなことを気にする余裕もなく、30キロ通過、この5キロは26分2秒、初めて26分台に落ちてしまいました。せめて、3時間40分切りは何とか達成したい、そんな気持ちで、もがくような走りで踏ん張ろうと思いました。

苦しい走りですが、今までのつくばの走りに比べれば、ちゃんと後半も走れています。沿道の声援も増えてきて、それに励まされながら、35キロを迎えました。ちょうどトータル3時間、この5キロは、26分41秒。これ以上、落ち込むと自己ベストも危うくなってきます。

めったにない自己ベスト更新のチャンスなので、ここは必死に頑張ろう。そんな思いで、難所の高架の上り坂に入りました。

過去には、この坂で、眠りに落ちて、ガードレールにぶつかったり、ふらふらで上ることが多かったのですが、今回は、悪くなったリズムを立て直すよいきっかけになりました。

昔は苦手だった上り坂、今はごぼう抜きができるようになりました。坂を上りきり、今度は下り坂、ここで呼吸を整えて、ラストに備えました。

スタートから4時間を超えると、車道から歩道に上げられて走ることになるので、4時間以上かかっていた過去のつくばマラソンのラストは、歩道の凸凹の道を走ったり、歩いたりという思い出だったのですが、今回は、道の真ん中を走れています。

(昔は、体も冷えて、時間も午後3時を過ぎて、温かいお茶のサービスがありがたかった思い出もあります。)

坂で一旦リズムを取りなおしたのですが、再び、苦しい走りになり、筑波大学構内に入っても、足がなかなか前に進みません。

残り5キロの看板が出て、何分で走れば、3時間40分を切れるか、頭の中タイムを計算して、まだ行けると力に変えて進みました。



2度目の折り返し地点の後、40キロを通過、この5キロ27分18秒、今まで走ったフルマラソンの中では、一番早い35~40キロのタイムですが、3時間40分切りは、本当にギリギリになってきました。



後は、気持ちだけ、ラスト2.195キロは頑張ろうと思いました。

ラスト1キロで、最後の上りで、再びリズムを取り戻して、下りでスパート、もうストライドは伸びませんが、気持ちだけは前に走ります。

今までは、トラック1周でゴールですが、今回は、トラック100mほどでゴールになるので、42キロの看板も早めに出てきました。





競技場に入って、時計はまだ3時間39分台であることを確認して、グロスタイムでも3時間30分台が出る、そう思って必死のラストスパート、時計が3時間40分になるより早くゴールを通過しました。



グロスタイム 3時間39分58秒 
ネットタイム 3時間39分12秒

今までの記録を4分以上更新することができました。

欲を言えば、折り返し前後で、もう少しペースアップを抑えて、もう3、4分早く走りたかったですが、記録を狙いにいった大会で、2年ぶりに自己ベストを更新することができ、とりあえずほっとしました。

つくばの道は長くて、苦しい思い出が多かったですが、今年は午後1時過ぎにゴールできて、いつもよりも短く感じました。

ゴール後は、早く帰らなければならず、あまり余韻に浸れなかったですが、帰りのつくばエクスプレスは、心地よい疲れで、気持ちよい眠りに入れました。



参加賞:バッグ、アミノバリュー

LAP TIME
  0-  5km 25:23 (5:04.7/km)
  5-10km 25:34 (5:06.7/km)
10-15km 25:40 (5:07.9/km)
15-20km 25:24 (5:04.9/km)
20-25km 25:20 (5:04.1/km)
25-30km 26:02 (5:12.4/km)
30-35km 26:41 (5:20.1/km)
35-40km 27:18 (5:27.6/km)
40-Goal  11:50 (5:23.5/km)

前半 1時間47分27秒 (5:05.6/km)
後半 1時間51分44秒 (5:17.8/km)

ネットタイム 3時間39分12秒 (5:11.7/km)

グロスタイム 3時間39分58秒

EPSONで計測 
( 0-  5) 5:11-4:54-5:03-4:56-4:57
( 5-10) 4:59-5:04-4:59-5:05-5:04
(10-15) 5:00-5:07-5:01-5:01-5:08
(15-20) 5:07-4:59-4:55-4:58-5:03
(20-25) 4:56-4:56-4:56-5:09-5:01
(25-30) 5:08-5:10-4:59-5:13-5:09
(30-35) 5:11-5:10-5:08-5:15-5:33
(35-40) 5:12-5:13-5:22-5:27-5:40
(40-G ) 5:39-5:19-3:27



つくばマラソン全成績

1995年 4時間27分29秒 
1996年 5時間24分29秒 
1997年 4時間49分00秒 
1998年 4時間37分08秒
1999年 4時間49分41秒
2000年 4時間44分39秒
2001年 4時間49分07秒
2002年 5時間04分59秒

2005年 3時間59分32秒

2012年 3時間39分12秒

つくばマラソン

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間11分53秒 ティギスト・アセファ (エチオピア) 2023年9月 ベルリンマラソン (3分08秒/km)

◆女子日本記録 2時間19分12秒 野口 みずき 2005年9月 ベルリンマラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間09分14秒 風見 尚 (日本)  2018年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分42秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分31秒 ジェイコブ・キプリモ(ウガンダ) 2021年11月(ポルトガル・リスボン)(2分43秒6/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)