2010年12月9日木曜日

奈良マラソン2010(レース編)

つづきです。

12月5日(日)

午前6時過ぎに起床、快晴、しかし、奈良は盆地、外の空気は冷たいです。窓から会場の準備の様子を見ながら、ゆっくり朝の支度を始めました。

午前7時に朝食、ユースホステルのスタッフがマラソン用のメニューでパスタを中心に魚・肉、サラダ、果物など、豪華なバイキング形式の食事が用意されていて感激しました。食べ過ぎに気をつけながら食事を済ませて、ユニフォームに着替えました。





1万人を超える大会になると、トイレや荷物預かりなど、行列ができてスタート前はかなり焦るのですが、今回は、その心配が全くなく、トイレの待ち時間も気にせず、荷物も部屋に置いてそのままスタートできます。スタート前、ストレスを全く感じることはありませんでした。スタート前に走友と会って、記念撮影をしたりして、8時半、スタート地点に並びました。



今回は陸連登録も関係なく、申告タイム順で、前から3番目のブロックになり、多少スタートまで時間がかかりそうな位置です。スタート地点ではQちゃん、太平サブローさん他のトークショーがあり、さすが関西、話が面白いのでスタートまでの待ち時間、飽きません。



午前9時、「Qちゃん」と「せんとくん」に見守られて、3時間45分切りを目指してフルマラソンがスタートしました。



今回のコースは、5キロ毎に、下り、上りを繰り返して、最後も上りで終わるという厳しいコース、しかし、上りを頑張れば、下りは休めると考えれば、恐れることはない?と言い聞かせて走り始めました。



最初は緩やかな下りが続きます。ただスタート地点が今回はちょうどよく、ハイペースになりすぎず、無理のないペースで進んで行きました。近鉄奈良駅が近い市内の中心の通りを1万人が道路を占領して走る光景は壮観です。沿道からも多くの声援がありました。キロ5分10秒前後のペースで、ゆっくり下ると、右側に平城宮跡の朱雀門が見えてきました。そこには、「せんとくん」の姿も、スタート地点から瞬間移動?してきた模様です。



5キロ地点は26分ちょうどで通過、目標のタイム設定どおり、順調な出足です。折り返すと、今度は上り坂、奈良公園を目指します。7キロ過ぎで、10キロの部と合流、両側の車線がランナーで埋まりました。ここから、傾斜がきつくなり、少し頑張って上ります。奈良公園内に入り、鹿の姿も見かけられました。



10キロ地点のラップは26分7秒で通過、上りがあったのにも関わらず、予定より20数秒早く通過、決して無理をしていないので、いい調子です。10キロを過ぎると、10キロの部と分かれて、今度はまた下りの道、天理市内に向けて南下していきます。直線の道を気持ちよくまた下っていき、15キロ地点のラップは、25分39秒、ここも予定より20秒早く通過できました。



5キロあたりからSKINSのハイソックスが右だけずれ落ちて、ルーズソックス状態になって、バランスが悪く、走っていて違和感が出てきたので、立ち止ってソックスを上げ直して、また走り始めました。15キロからは、天理市内に向けて長くて厳しい上り坂に入ったのですが、ソックス修正の効果かリズム良く上れて、20キロ地点のラップも26分52秒で通過、立ち止まったことを考えると、悪くないタイムです。



天理大学の敷地内に入り、エイドでパンを食べて後半に備えます。今度はまた下り坂になり、中間点は1時間50分台で通過、3時間45分を切れそうなタイムです。下りきると、大きな建物が見えてきます。何かと思ったら「天理よろづ相談所」と書かれています。相談所がこんなに大きいのかと驚きました。(実際は病院です。)



今回は普段、なかなか入れない天理教本部の施設の中がコースとなります。ここからは、「千と千尋の神隠し」に出てきそうな建物が次々と現れて、そのスケールの大きさに驚きながら走っていました。23キロには、ぜんざいのサービスがあり、タイムに余裕があったので、しっかり食べて通過しました。大きな建物を潜り、野球で有名な天理高校を通過して折り返し、Qちゃんとハイタッチして、25キロ地点を通過しました。25分53秒、ここでも予定より早いタイムで通過できました。








折り返して、ランナーとすれ違うと、様々な仮装ランナーとすれ違います。奈良なので、サンタクロースよりもトナカイが多かったです。そして、天理教の施設を離れると、このコースの最難関の上りが待ち構えています。最初から25~30キロは勝負どころだと思っていたので、ここは頑張りました。歩いている人も出てくる中で、着実に上っていきました。30キロ地点のラップは、27分17秒で、ほぼ目標通りのタイムで通過できました。しかし、この後も、まだ坂はあります。安心はできません。



30キロ過ぎると、また下り坂が続きます。この区間はできるだけ体力温存しながら下っていきました。田園地帯で応援が少なくなるところですが、忌野清志郎さんが登場して、元気を頂きました。(「奈良マラソン 忌野清志郎」で検索すると、たくさんヒットすると思います。)



35キロ付近では、絶叫で応援している方、そういえば、岡山・井原でのぶどうの里マラソンでも、応援していた気がすると思いながら通過、26分4秒、ここも予定より早めのタイムで通過できました。




自己記録の更新の可能性が近づいて残り7キロ、ペースを上げていきたいのですが、足が止まってきました。35キロから40キロは、細かい上り・下りが続きます。さすがに、ペースダウンしてきました。ラスト1キロの坂を考えると、つい温存したいという気持ちも出てきました。キロ5分30秒を超えるようになり、40キロ地点のラップは27分42秒、我慢できたというよりは、できれば、ここでも26分台で走りたかったそんな気分でした。



40キロ地点、あと12分でいけばグロスタイムでも3時間45分は切れそうです。しかし、12分以内に走ったのは、過去に1度、ここは最後上りで、そう簡単ではありません。苦しみながら、ラスト1キロからの上りは、最後の力を振り絞って走りました。なかなか前に進まず、ゴールが近づかないと思いながら、ようやく競技場内に入りました。時計はまだ3時間44分台、スパートしてゴール、グロスタイムでも3時間44分50秒、無事目標を達成しました。



上り、下りの多いハードなコースでしたが、天気は晴れ、無風という好条件で助かりました。また、きついコースだったから、前半、慎重に走ることができて、後半までもったと思います。


<ラップタイム(目標との差)>
 0- 5km 26:00 (26:00  0秒)
 5-10km 26:07 (26:30 -23秒)
10-15km 25:39 (26:00 -21秒)
15-20km 26:52 (26:30 +22秒)
20-25km 25:53 (26:15 -22秒)
25-30km 27:17 (27:15  +2秒)
30-35km 26:04 (27:00 -56秒)
35-40km 27:42 (27:15 +27秒)
40-Goal 11:56 (12:00  -4秒)

ゴール 3:43:30 (3:44:45 -1分15秒) 
グロスタイム 3:44:50 

前半1:50:14 
後半1:53:16

アフターレース編へ つづく



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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間11分53秒 ティギスト・アセファ (エチオピア) 2023年9月 ベルリンマラソン (3分08秒/km)

◆女子日本記録 2時間19分12秒 野口 みずき 2005年9月 ベルリンマラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間09分14秒 風見 尚 (日本)  2018年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分42秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分31秒 ジェイコブ・キプリモ(ウガンダ) 2021年11月(ポルトガル・リスボン)(2分43秒6/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)