2010年4月20日火曜日

2010長野マラソン(レース編)

つづきです。

スタートから10㎞までは長野市の中心部で沿道の声援が特に多いところですが、今年も例年に増して、大きな声援があり、自然と足取りが軽くなります。最初の5キロは26分47秒、27分ペースを考えていたのでまずまずの出足です。

5キロからは善光寺まで続く上り、それを超えると、長野駅へと続く善光寺参道の下り、見渡すかぎりランナーと沿道の観客で埋めつくされているこの通りは、いつ走っても興奮して、ついペースが上がってしまいます。
沿道の子供たちとハイタッチしながら走って、受付会場のビックハット(10㎞)を通過、この5キロは26分25秒、ちょっと速めのタイムです。



例年ですと、この頃から暑さを感じるのですが、今年は時折吹く風が冷たく、走りやすいコンディションです。ただ、この時点でなぜか鼻水がしばしば出るのが気にかかりました。

しかし、15キロまでは順調なペースで進み、この5キロも26分50秒、設定どおりのタイムです。
ただ、15キロ手前のカーブで、他のランナーの足が絡まり、転倒しかけました。痛くもなくあまり影響ないと思ったのですが、何となく走るリズムが悪くなっている気がしました。



17キロ過ぎ、五輪のスピードスケート会場のエムウェーブを周回、ここも応援の多いところ、今年はQちゃんも応援に来ていました。

20キロは27分17秒、やはりペースが落ちてきました。ゴールまでもつかスタミナが心配になってきました。

中間点は1時間53分10秒、イーブンでいけば自己記録を狙えるタイムですが、この時点ではサブ4が現実的な目標かなと感じました。この頃から、完全に足が止まってきていて、体もかなり苦しくなってきました。



(苦しくなりつつも、沿道でかかっているラジオのマラソン中継のトップ争いの実況が気になっていました。高見沢選手は3位、嶋原選手は4位でした)

25キロのホワイトリングは27分49秒、何とか耐えましたが、残りの17キロが不安になってきました。

ここからは千曲川の河川沿いのコースになります。ここでも沿道の声援が多く、太鼓や音楽などに励まされました。また、今年からエイドにまんじゅうが置かれ、甘さにほっとしました。しかし、体は言うことが聞かず30キロまでの5キロは30分2秒、ついにキロ6分ペースになってしまいました。

これ以上ペースを落とすと、サブ4は困難な状況になるのですが、この日はどうもがいても足が前に進みませんでした。30~35キロは、「ふたこぶらくだの坂」の他、アップダウンが結構あります。昨年は、まったくその坂も気にならず、ペースアップできたのですが、今年は、この坂が壁のように感じました。35キロは32分6秒かかってしまい、もう苦しくて、苦しくて、完走できればいいという気持ちになりました。

その後、4時間ペースランナーの大集団に後方から抜かれ、ついていく余力もなく、はるか前方に消えていってしまいました。37キロ過ぎ、篠ノ井の桃を紹介する幟を立てて応援している集団に対して、「桃を出せ!」と叫んでいるランナーがいて、ちょっと笑えました。(桃の時期だったらまだしも、さすがに桃の花も今年は咲いていないので無理でしょうね。)

冷たい向かい風を抜けて、ようやくゴールの五輪スタジアムへと続く通りに入って、50回目の完走が見えてきました。40キロは35分5秒、キロ7分ペースになってしまいました。

最後は近くて遠い2キロの直線です。今年は歩きそうだったのですが、後ろから、バイクと金哲彦さんがゆっくり走ってきたので、並走してペースの低下を抑制できました。「今年長野10回目、フル50回完走なんです」と話しかけたら、「それは、それは」と返答されたと思います。



そして、五輪スタジアムの中へ、人工芝の上は以外と走りづらいですが、今年もQちゃんがいて、ハイタッチして、ゴールしました。

記録は、4時間7分、50回目の完走は、苦しみながらのゴールでした。

ゴールドゼッケン(全12回出場)と比べると、シルバーゼッケン(10回以上出場)は陸連登録の白ゼッケンと区別があまりつかないので、沿道から「シルバー」の声援はなかったですが、たくさんの沿道の声援がなかったら、もっと苦しい結果になっていたと思います。



ゴール後もダメージが大きく、人工芝の上、競技場外の公園の芝生、更衣室の体育館と、仰向けになっていました。
いつもだったら、空腹になっておにぎりを食べるのですが、食欲も出なかったです。
帰りの新幹線では、花粉症でもないのに、鼻水がとまりませんでした。

振り返ってみると、やはり親不知を抜いた影響で、数日前まで薬を飲んでいたこともあり、体の抵抗力が弱くなっていて、フルマラソンを走り切る体力がなかったのかもしれません。

抜かなかったら、今頃もっと大変な状態になっていたと思うので仕方ないです。
歯1本ぐらいと思ったのですが、やはり歯は重要でした。

厳しい結果となったフルマラソン50回目の完走は、「もっと鍛錬しろ」と言われているみたいでした。

ハーフマラソンまでは、たとえ万全でなくても誤魔化しがきくことがありますし、ウルトラマラソンでは精神面で走力をカバーできることができるのですが、フルマラソンだけは、50回完走してみても、未だにコツを掴めていません。
だから、面白くて、どんなに苦しくてもまた走りたくなるのだと感じました。

100回目の完走は、いつになるか分かりませんが、その時には、何か掴めていればいいと思います。

参加賞・完走賞:Tシャツ、バスタオル、おにぎり、クッキー、アミノバイタル(ペットボトル、顆粒)、10回出走でシルバーゼッケン

<ラップタイム> ( )は昨年
0- 5km 26:47(28:26)
5-10km 26:25(27:23)
10-15km 26:50(27:53)
15-20km 27:17(28:24)
20-25km 27:49(28:11)
25-30km 30:02(29:01)
30-35km 32:06(28:22)
35-40km 35:05(28:39)
40-Goal 15:09(12:59)

前半 1:53:10 (1:58:16)
後半 2:14:20 (2:01:02)

ゴール 4時間7分30秒 (3:59:18)

<長野マラソン全成績>

 ネットタイム (グロスタイム)
2001年 4:54:01(4:56:26) 
2002年 <37km DNF> 
2003年 4:57:05(4:59:14)
2004年 4:37:17(4:39:05)
2005年 4:08:09(4:10:19)
2006年 4:02:48(4:04:22)
2007年 4:21:37(4:22:54)
2008年 4:01:35(4:03:29)
2009年 3:59:14(4:01:41)
2010年 4:07:20(4:09:20)

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間11分53秒 ティギスト・アセファ (エチオピア) 2023年9月 ベルリンマラソン (3分08秒/km)

◆女子日本記録 2時間19分12秒 野口 みずき 2005年9月 ベルリンマラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間09分14秒 風見 尚 (日本)  2018年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分42秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分31秒 ジェイコブ・キプリモ(ウガンダ) 2021年11月(ポルトガル・リスボン)(2分43秒6/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)