2008年12月12日金曜日

2008福岡国際マラソン 感想

遅ればせながら、福岡国際マラソンの感想です。
優勝は、北京五輪銅メダリストのエチオピアのケベテ選手でした。
30km~35kmを14分17秒は、過去に記憶にないほどのスピードで、強いの一言につきます。
日本人トップは、入船選手が2位で2時間9分23秒でしたが、35km~40kmが16分台で、気象コンディションを考えれば、2時間8分台は出せたのではないかという印象でした。

今回のケベテ選手は、30km以降のスピードは、世界記録を出した時のゲブレシラシエ選手よりも1秒ほど速く、まさしく世界トップの走りでした。

現在、ケニア・エチオピアの強さが際立ち、日本をはじめ欧米勢も苦戦していますので、その結果が如実に現れたわけですが、この大会で日本の課題は、35kmからスピードの無さが改めて浮き彫りになりました。世界は、30km以降からスピードを上げて、後半のラップの方が速い展開が多いのですが、日本勢で、そのような走りができたのは、2000年の藤田選手や、2005年東京の高岡選手ぐらいだと思います。

前半飛ばす駅伝の走り方に慣れきっているためなのかどうかわかりませんが、どうも後半、失速する展開が多いです。ペースメーカー依存の脱却など改善点があるかもしれませんが、なかなか難しい問題です。

ただ、テレビで見る立場からだと、男子マラソンは、ペースメーカーがいるため、20kmまでは展開が予想でき、あまり面白みがないなと感じます。むしろ、女子マラソンは、独走、追走など駆け引きがあり、序盤から目が離せません。

2008年福岡マラソン結果

1 ツェガエ・ケベデ(エチオピア)2:06:10
2 入船  敏(カネボウ)2:09:23
3 藤原  新(JR東日本)2:09:47
4 佐藤 智之(旭化成) 2:09:59
5 フェリックス・リモ(ケニア) 2:10:59
6 ホセマヌエル・マルティネス(スペイン)2:11:11
7 デービッド・マコリ(ケニア)2:11:54
8 松宮 祐行(コニカミノルタ)2:12:18
9 ジョン・ブラウン(カナダ)2:12:27
10 油谷  繁(中国電力) 2:13:48

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マラソンの記録

【フルマラソン】

◆男子世界記録 2時間00分35秒 ケルビン・キプタム(ケニア) 2023年10月 シカゴマラソン (2分51秒5/km)

◆男子日本記録 2時間04分56秒 鈴木 健吾 2021年2月 びわ湖毎日マラソン(2分57秒7/km)

◆女子世界記録 2時間11分53秒 ティギスト・アセファ (エチオピア) 2023年9月 ベルリンマラソン (3分08秒/km)

◆女子日本記録 2時間19分12秒 野口 みずき 2005年9月 ベルリンマラソン (3分18秒/km)

◆自己記録  3時間37分32秒 2013年12月 青島太平洋マラソン(5分09秒/km)


【100km】

◆男子世界記録 6時間09分14秒 風見 尚 (日本)  2018年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分42秒/km)

◆女子世界記録 6時間33分11秒 安部 友恵 (日本) 2000年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン (3分56秒/km)

◆自己記録 12時間13分41秒  2009年6月 サロマ湖100kmウルトラマラソン(7分20秒/km)

記録

【ハーフマラソン】
◆男子世界記録
 57分31秒 ジェイコブ・キプリモ(ウガンダ) 2021年11月(ポルトガル・リスボン)(2分43秒6/km)
◆男子日本記録 1時間00分00秒 小椋 裕介 2020年2月(香川丸亀国際ハーフ)(2分50秒6/km)
◆女子世界記録 1時間02分52秒 レテセンベト・ギデイ(エチオピア)2021年10月スペイン・バレンシアハーフマラソン (2:58.8/km)
◆女子日本記録 1時間06分38秒 新谷仁美 2020年1月 米国・ヒューストンハーフマラソン (3:09.5/km)
◆自己記録  1時間37分12秒 2013年11月 江東シーサイドマラソン(4分36秒/km)